1章−3 敵将現る

敵将

「おーおー? 罠にかかったのはちっせーガキだな」
 先ほどまで別室の明かりで照らされていたこの部屋が、一気に暗くなった。
ドアから、首と右肩だけを突っ込んでこちらを見ている大男がいた。



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