創世神話
創世神話2


太陽と月を作った竜は
続いて、自らの体の一部を使い、陸地を作りました。
その痛みで流れた涙で海が生まれました。
また、抱えていた木の枝を折り、1本を陸地に刺しました。
この1本は、始まりの木となりました。

でも、照り続ける太陽とその光を反射する月のせいで、
海はあっという間に干上がってしまい、
始まりの木も枯れてしまいました。

困った竜は太陽の光を調節し、光が照らない時間を設けました。
おかげで海は干上がらなくなり、始まりの木も緑を取り戻しました。

太陽が照る時間を昼と名づけられ、
照らない時間を夜と名づけられました。

夜は少々暗すぎたので、
夜の間は太陽の光が月にだけ届くようにし
柔らかい月の光で夜を照らしました。

竜は考えました。
自分たちで光の量を調整するようにすればいいのではないかと。

竜は、太陽と月に命を与え、自分たちで働くようにしました。

後の太陽と昼を司る大精霊ラスヴェートと
月と夜を司る大精霊リコフォスとなりました。




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