創世神話
創世神話3


竜はまた困りました。
一人で世界を作り、監理するのは大変だったのです。

成長した世界には色んな地形が生まれましたが、
火山は暴れ、海は荒れ狂い、大地は裂け、風は吹き荒れました。
まだ『秩序』が無かったのです。

そこで竜は作った地形に命を与え、
管理させることにしました。

火山と炎を司る大精霊フィアンマ。
大海と水を司る大精霊マーレ。
森林や大地を司る大精霊サルトゥス。
天候と風を司る大精霊ラファール。

4人は竜の命に従い、世界を管理し始めました。

4人は竜から任された世界について悩みました。
竜が大変だったように、4人にも管理が大変でした。
世界は広かったのです。
広い世界に対して、身体が小さすぎました。
4人は考えました。
自分達もまた色んな地域を管理するモノたちを作り
幅広く管理すればいいのではと。

こうして世界には、自然の力を司る精霊たちが増えていきました。
それまで暴走していた自然は徐々に落ち着いていき、
ソレまで暴走していた力が『マナ』となりました。
世界にも『秩序』が生まれ始めたのです。




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