空も大地も光も何も無い完全な無の空間が広がっていました。
どこまでも続く無の空間に
そこへ外なる場所から、1つの卵が投げ込まれました。
投げ込まれて卵はすぐに孵り、
中から1本の枝を抱きしめた竜が生まれました。
我々の祖なる竜。
「目覚めし竜よ。そなたの力を使いて、ここに世界を築け」
卵を投げ込んだ者……外なる神は言葉を残すと
どこかへ行ってしまいました。
竜は外なる神の言葉に従い、御身の力を用いて、
光を放つ玉――太陽と、
それを反射する玉――月を作りました。
太陽の放つ光を月が反射することで
何も無かった空間は光に包まれました。
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